「Shots of Me」というiPhoneアプリが面白そうだったので登録して使ってみた。 このアプリは自撮りアプリである。おしまい。

自撮りの趣味はないけども、やってる人はやってるし、この際なので何が面白いのか、どうすれば面白くなるのかと思ってやってみた。 インターネット上に自分の顔写真をアップロードするのに抵抗は無いので、別にあげてもいいんだけど、自分自身でとなると少しばかりの抵抗感が出てくる。

まず第一に恥ずかしいという思いが有る。自分の顔を自分以外の人に見せてどうすれば良いのだろうか。どんなコメントを付けてアップすれば正解なんだ。 「変な顔〜」とかしてあげるのか。面白い顔が撮れればまだ良いが、「面白い顔しよう」と思って面白い顔が出来るような器用さは持ち合わせていないし、自分の顔を自慢出来るような顔とは思っていない。 別に個人がテレビ番組で流れるような大衆向けのコンテンツを提供する必要はないし、求められてはいない事は解っているのだが。 どんな時に撮ってあげれば良いのか解らないのだ。

顔を撮って、アップする。いつ?どんなときに?

他の風景とか物の写真なら何となくわかる。「すごいな」「きれいだな」「自慢したいな」そんなもんで写真とってアップする動機にはなる。 自分の顔を撮って何を求めているのかいまいち理解出来ていない。

自分の見知った人の顔が有れば楽しくはなりそうだけど、それは見る動機でアップする動機ではない。

でも理解出来ていない、というのは何となく気持ちが悪いので、工夫してみてどうすれば「面白くなるのか」というのを考えながらやってみる事にしてみた。

で、何枚か撮ってみたらまぁ恥ずかしい事。顔全体を自分で撮るのは恥ずかしいので、目のとこまでとか、顔全体を移すのはあきらめた。 でもあきらめてみると上半分が後ろの風景が映り込む事が解った。当然の事ですが。

なので、普通なら風景だけを撮るようなところを、あえて自分が映り込むように撮ってみた。悪くない。 撮ってみたら文字が反転している事に気づいた。

自撮りをして初めて気づいたがスマートフォンのフロントカメラで撮ると左右反転するのだ。右手をあげれば写真上では左手が上がっている事になる。当然といえば当然ですが。

次に反転してなにかまずい事は無いかと今読んでる本の表紙で顔を隠して撮ってみた。写真自体はまぁまぁ良いのではないかとは思うが、本のタイトルが逆さまになっていて読めた物ではない。何の本かわからないのでは一緒に撮った意味が薄くなってしまう。

反転した文字は鏡文字と呼ぶらしいが鏡文字での遊び方があまり思いつかない。鏡文字を自分で書いて自撮りと一緒にその書いた文字を移すのだろうか。面倒くさいな。 でも何か面白い効果が得られるのではないかと悶々としている。

あとは何気なく頭に乗せたみかんをそのままに自撮りした写真ぐらいだろうか。なかなか良かった。 暇で暇でしょうがない時には予想外のものを頭に乗せて自撮りをしてみるという試み。フォローしたユーザー全てが頭に何かを乗せた写真がずらずらと並べられていたらそれは得も知れぬ快感があるのでは無いだろうか。

それぐらいだろうか。