初めてのエディタはwindowsのeclipseだった。

職業訓練校でプログラミングを学んでいた時に「とりあえずこれを入れておきましょう」と言われて入れてみた物だ。それまでキーボードは殆ど触らないで、マウスだけでインターネットをしていただけだから、エディタをちゃんと使い始めたのもeclipseになるのかも知れない。

eclipseを使っていたけど起動がもっさりしているし、アプリケーションを立ち上げてから待つ必要があることにイライラしていた。

職業訓練校での学習が終わり、卒業後にプログラミングをするという事を凄く楽しむようになていた。しかし、気に入らなかったIDEエディタは使わない事にして、別のテキストエディタを使う事にした。

次に選んだのはサクラエディタだった。

当時、windowsの有名どころのエディタだった。テキストエディタなだけあって起動がさくさく、それだけでもうお気に入りだった。早いのはいい事だ。

お気に入りのエディタを見つけて、カスタマイズをして自分好みの色、文字サイズ、あまり使わない設定項目の表示を隠したり等をして、ますます気に入った。

PHPスクリプトを使ったブログ投稿、簡単なwebアプリケーションもどきを作った。javascriptでスマートフォンでも遊べるゲームを作った。

うまくいっていた僕のお気に入りのサクラエディタだったけど、プログラミングをしていくと徐々に感じるようになった「windowsは使いづらい」ということをどうにかしたくなってきた。

そこであまり深く考えずに、というよりも未来の楽しさを優先してMacintoshを買う事にした。windowsでしか動かないサクラエディタは捨てる事にした。

Macintoshを買う前に、次のテキストエディタを探すことにした。CotEditor、標準で入っているテキストエディタ、mi。

どれも調べていてしっくりこなかった。Macintoshでしか動かないエディタだったから、「もうお気に入りのエディタを捨てたくない」という思いが強かったのだ。

そこで見つけたのがvimだった。

vimをインストールしようと思うようになっていた頃にはもう僕のMacintosh、MacBook Airの13 inch は手元にあって、iTunesの移行ぐらいで簡単に移行が住んでしまった。 Windowsはネットゲームが出来なくなるのが心残りだったけど、そのころにはプログラミングが出来れば良かったので特に問題なく移行は出来た。

vimのインストールをMacでしようとして、インストール記事を探してみたら「Macを使っているのならもうvimは入っています。」という言葉が信じられなかった。アプリケーションのリストにはvimが無かったからだ。

記事の言葉通りにターミナルを開いて、vimと打ち込んでエンターをした。「そこに起動しているのがvimです。」僕は信じなかった。

この記事は嘘が書いてあって僕を騙そうとしているんだと思った。

これが僕の初めてのvimだった。コンソール画面などのcliという概念がなかったんだ。

その後、macvimをインストールしたり、ノーマルモードの操作に戸惑ったがすぐに効率的な操作が出来る事に気づき、javascriptのゲームを量産し、vimrcをgit管理するようになったり、プログラマーとして働くことになったら何故かWindowsを使う事になったが、gvimをインストールして少しはマシに業務をこなすことが出来るようになっていた。あとはPhpStormを使い始めたり、開発環境のLinuxにssh接続をしてvimを起動して自分のdotfilesをgithubから持ってきてコーディングをしたり、Macが業務で使えるようになって、ローカルのコンソールもvimをバリバリ使い始めたりしてたりしてvimのプラグインも書くようになった。

vimを使おうと思ったきっかけが「Windowsでも使える」という点が大きかったので、gvimの開発者のおかげで今の自分はあります。

まだまだvimを使いこなしきれていないので、もっとこのエディタを使いこなしたい。