立川で開催された「アニメと地域振興 〜なぜ立川がアニメの聖地なの!?」に行ってきた
2014年3月7日に立川で開催された「アニメと地域振興 〜なぜ立川がアニメの聖地なの!?」に行ってきました。
ちなみに嘘を書くつもりは無いのだが、受け取り方の違いに寄って伝えるべき事や表現の仕方の違いにより、意味が違う物になってしまう可能性があるかもしれない。その事を注意して解釈して欲しい。
立川を舞台にしたアニメは多い
立川を舞台にしたアニメというのは数多く、その立川でのアニメを使った地域振興として何をしてきたのか、という話が聞けた。
「らき☆すた」から始まった大きな流れとして、アニメの舞台を訪れる聖地巡礼という楽しみ方が存在する。通常では1地域で聖地巡礼できる作品は1作品だが、立川の場合は特殊で、複数のアニメが立川を舞台にしている。
作品を並べてみると「とある魔術の禁書目録」シリーズ、「聖☆おにいさん」、「ガッチャマンクラウズ」、「ハカイジュウ」、「世界征服〜謀略のズヴィズダー〜」、「げんしけん」、「Kanon」、「カイジ」、「フリージング」、「まほろまてぃっく」、「サムライフラメンコ」
がアニメの舞台と立川の町並みが類似している部分が多くある。
アニメの話とは少し外れるが、実写映像での撮影地としても立川は多く使われている。「ごくせん第3シリーズ」、「モンスターペアレント」、「相棒Season 8」、「仮面ライダー電王」、「ダンダリン」等々ある。
ひょっとしたらもっとあるのかもしれない。
なぜ立川なのか
結論から書くと「都心から近く、緑の風景やモノレールがある未来的な風景などの様々なシーンが撮れる。」ということ。
あと重要な点があり「立川のアニメが多いのは全部コトブキヤのせい」だそうだ。
これは寿屋の中の人が実際に言ったセリフで、少しインパクトを、強調性を出すために大げさに言ったセリフなのだが、あながち間違っては居ないと自分は思う。
アニメと地域振興で活動されている方々が、「立川が何故使われたのか」とアニメ監督に実際に聞いてはいるそうだが明確な解答が得られないようなのだが、一つ、「原体験の風景が元になっている」と答えられたものがあったそうだ。 その事を前提に考えてみると
ガンプラが流行った80年代中〜後ぐらいにサブカルの流れが変わって、そういうアニメグッズが買える実店舗が立川には多くあった。「コトブキヤ」や「オリオン書房」等々。カルトチックな並びを形成していた。
その80年代中〜後には立川周辺には監督達が通っていた学校が数多くあった。そのため、学校に通ってくる人たち、住んでいる人たち(立川周辺には団地や住宅も多い)が立川にあるサブカル臭によって育ち、生活していた結果、アニメの監督になった人が、立川の景色を作品に投影するというのは自然な流れだと思われる。
なので、「立川のアニメが多いのはコトブキヤのせい」なのだ。
よっ!コトブキヤ!
講演内容のメモ
後は講演を聞きながらメモした事を書き移して行く。何かの参考になれば幸いである。
聞きながら、考えながら、まとめながらのメモなので間違いもあるので正確な情報では無い事を理解いただきたい。
メモの内容
15分程度遅れた。
聖地巡礼とはなにをするのか
- アングルで撮影
- グッズを残す
- コスプレ
- 痛車
- 地域の交流
- 情報発信
聖地巡礼はアニメを見た人が巡礼、SNS等に上げてデータベースを構成、それを見た人がまた巡礼と循環が出来ている。その時にルールやマナーを提示している(横断歩道の途中なので危ない、住宅街なので騒がないように等)ので聖地巡礼時に迷惑になるような事例はあまりない。
アニメによる地域が賑わう事案「らき☆すた」「けいおん」
ゲゲゲやちびまる子ちゃん等のような作品も商店街などを飾り付けたりしているが、巡礼まではいかない。消費行動まではいきにくい。
聖地巡礼をしているアニメは他にもあるが、特徴的なのは他のアニメは1つのアニメで1地域に対して、複数のアニメが立川を舞台にしている。
それは何故か? -> パネルディスカッションで話す
議題提示
- 舞台になれば良いか?
- その後にした方が良い事
— ここからパネルディスカッション —
講演者
- JTB
- コトブキヤ
- モノレール
- 観光協会
- ファン代表、アドバイザー
司会役は観光協会のかた
「こうゆうの開催したけど参加した人いる?」を毎回聞いてくる。
立川はアニメになにをしているのか
とあるシリーズの話から始まる。 最初はとあるシリーズのアニメが始まり、聖地巡礼をしてくる人が居たが気づいていなかった。アニメ開始が2008年〜
観光協会、集まっている事に気づいて何をしていいのか解らなかった、コトブキヤに相談。
アニメの場面を巡るツアーを提案、実行。2010年ぐらいに。
とあるアニメの連絡会を立ち上げ、アニメで立川を盛り上げる会。
ここで他の地域ではどんな集まりが出来ているのかJTBさんに聞く、「ボランティアのようなフットワークが軽い集まりの方がうまく行く事が多い、しかし地域の職員のようなフットワークが軽くない集まりの方が多い。」立川のは後者。
版権もとが協力をしないというセリフ->なぜ?(個人的疑問)->版権もとが正式に撮影場所と認めない事があると関係が?->許可を取らずに場所の絵を使った?->協力をすると認める事になる?
モノレールの場合、モノレールを使って多面的に活動
とあるの声優人を呼んでふれあいイベント。 120人(だったかな)の限定、抽選方式にした。
全国から応募が来た、しかし全国から本当に集まるのか?との疑問が版権もとから来る->怒られた->この時は版権もとの強力が得られたようだ
実際には来なかった人が2人だけで成功に終わった。
コトブキヤの場合、ブースや物販のリアルイベントの設営、開催。
地域限定アイテムの販売(? ここらへんうろ覚え)
ガッチャマンは作っているときから観光協会等との打ち合わせをしながら作った。市長とコンタクトをとれるように手配
観光協会は許可が出せない、紹介をするだけ。
ガッチャマンのような打ち合わせを取りながらの作成はまだ珍しい。
ほとんどの場合はアニメになってから動く、逆だと(ガッチャマンのように仕掛ける)失敗するのが多い。
ガッチャマンの時はアニキャン(物販(?)イベント)で女性が多い事が解った、その後の楽市(物販イベント)で女性向きの食べ物やアイテムを多めにして反映。情報共有がうまくいった。
とあるは市内のリアル店舗で専用名刺を設置、店舗とのコミュニケーションをとれるように。
Twitterでガッチャ絵イベントの開催、立川の風景の絵を書いて投稿するネットイベント。
これからどうする?
アニメの喫茶店や集まれる場所を作りたい。->毎回話し合いの議題には上がる
限定アイテムの作成
アニメが放映されても気づいたら終わってる事が多い
背景に使われているだけだと言いづらい
地域の住民の協力をもっと
アニメ会社に「立川使いませんか」をアピールするために3月後半のアニメジャパンに出展
質問タイム
質問は多くあったが印象的な物だけ抜粋
Q. 立川は実写もあるのではないか、取り組みはあるのか
A. 制作者側が認めない。視聴者側があまり繰り返してみない。実写映像だと撮影地だとしても訪れるかが疑問。
アニメの場合はアニメの日常に入り込める魅力がある。ジャニーズ系だと行く人多いみたい、一瞬らしいが。
フィルム(実写映像)の努力もしている。フィルムでの講演も予定している。使って欲しい絵と使いたい絵の不一致、宣伝に繋がりづらい。
許可を取るための連絡は日に4~5件くる(多すぎる気がする、聞き間違えたか?)
Q. 立川がアニメの舞台になるのはなんでだと思う?
A. 近い、制作者が住んでる
モノレールの風景が撮れる、街並みが北側と南側と別の景色、緑が多い景色やモノレール等の未来的映像、色々な場面が一度にとれる
制作費が少ない中、多くの場面が撮れるので映像に使われやすいのでは。
記事内冒頭の「コトブキヤのせいなんですよね」発言
Q. アニメで賑わって、その後は考えてる?
A. 正直アニメでなくても良い、地域住民とのネットワークを作る事を大事にしている。
おわりに
立川のアニメが多いのも納得がいった。そしてアニメで地域が賑わう活動もされている。
立川での活動やノウハウはとても有益。
モノレールの存在がデカいな。あとはモノレールといえば千葉とか?少し遠いのか。
アニメでの利益を高めるためにもこういう活動は応援したいし、協力したい。 しかし、地域で旗ふりしている集まりの目的によってだとは思う。立川は過疎地域ではない。ある程度の人の集まりはあるので、金銭的や人の導入的にはそこまで積極的ではないのかもしれない。
ネットからの応援や協力の余地はまだ多くあると感じた。
立川は、秋葉原、中野に次ぐ第3のオタクの街と噂は聞いていたが本当らしかった。サブカル臭やカルトチックな店の並びを実際に体験しにいってみよう。