超入門 資本論を読んだ。 Amazon.co.jp: 超入門 資本論: 木暮 太一: 本

元々は Amazon.co.jp: 田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」: 渡邉 格: 本 を「めちゃめちゃ面白いやんけ」と思いながら読んでいて、本の内容は資本論的な考えかたで仕事を作って生活しているという本だった。

資本論というのがあるというのは知ってはいたが詳しい内容とかは全く理解出来ていなかったのでお手軽そうな現代版に噛み砕いてくれてるであろう最初に紹介した「超入門 資本論」を読んだ。

内容的には「腐る経済」で書かれていた内容とさほど変わらず、「結果的にはどうすれば良いの」の部分をちょっと今風にした内容だった。

2つの本を通して読んでみると、資本主義による価値の捉え方、自分自身の価値観(何かややこしいけど)の変化が得られて非常に気分が良い。

流通して値段が付けられているもの、商品には「価値」と「使用価値」が存在していて、価値はその物を作るための用した時間によって決まり、使用価値はその物が必要とされているかで決まる。 商品には価値と使用価値がセットになって初めて成り立つ。使用価値が無い価値を費やした物はただの石ころのような物となんら変わらない。

労働して貰っている給料は何の基準で決まっているかと言うと価値で決まっていて、使用価値は価値を上限させるに過ぎない値となっている。 同期入社で入った3人がいたとして、中くらいの成果をあげてる人は手取り25万、高の成果は27~8万、低は23万程度と考えると懐に落ちてきて具合がいいと感じられるかもしれない。(自分は感じた。)

つまり使用価値、労働することによる成果は給料に与える割合は少ないということだ。

んで、給料の額が決まる価値の部分はその労働をするための生活費や気晴らし代、ストレスを発散させるために一般的に必要であろう値段が付けられる。 年1000万貰ってる人はそれ相応のストレス発散代を貰っているし、必要な技術を有する時間を今までに消費している(医者とか)

ちなみに「結果的にはどうすればいいの」の部分は資本論では「生産機械を共有して誰もが同じ物を作れるようにする共産主義にするべき」で、 腐る経済の方は「田舎でコストを落として生産機械を持てるようにしよう」 超入門の方は「フリーランス精神で使用価値を最大限高める努力をしよう」

とかそんな感じに受け取れた。

なんか途中の部分とか資本主義の欠点とか大事なところ書いてないし なんか腑に落ちなかったり説明がワカランと言う人は(すまん)上記2冊の本を読む事をお勧めする。

話を本題に戻そう。(今までは本題ではない)

8/3(日)のルミネ立川 あおぞらガーデンに行ってきた。 https://www.facebook.com/aozoragarden

定期的に開催されていて、立川駅に付いている(そびえ立つ?駅ビル?)ルミネ立川の屋上がフットサルコートと屋上庭園が存在しており、見晴らしが良いのと屋上庭園のため芝生があり気持ちがいい屋上だ。その屋上庭園でビールやら弁当やらが売っていて、夜になるとスクリーンに映画の劇場会が始まる。ビニールシート(布製だが)の無料貸出しがあり芝生に敷いて寝っ転がれる。

そこに行ってきたのだが、非常に心地がいい空間だ。外で寝っ転がれるのが相当良かった。 しかしながら飲み物の販売(ビールとかかき氷とか(かき氷は飲み物に入ります))があるのだが軽食の販売は無かったようだ。弁当の販売はあるが小腹が空いているだけだったので買うか迷っていた。 ルミネなので地下に行けば総菜屋もあるだろうが面倒だったため、しかたなく弁当(900円)の購入をした。

蓋を開けてみると900円の弁当とは思えないほどの少ない量になっていてちょっとがっかり。

が、食べてみると納得したのだ。これで900円なら文句が無い。 品目が多いのだが一つ一つが一口サイズとなって楽しいお弁当になっていた。 冷めているのにしっかりとした味で、品目それぞれちゃんと美味しい。種類も豊富なので飽きがなく、少々の酸味が付いた料理も織り交ぜていて夏場の痛みやすい弁当としての気遣いがちゃんとされている。美味い。

この弁当を食べた事で前半につらつらと書いていた資本論の考え方を思い出した。 この弁当を作るための技術や時間、労力が見えてきた。長い時間をかけて習得した知識やコツ、労力が詰め込まれている事を感じられる。良い価値を付与している。イイお弁当だった。

調べてみると「すみやの日々」というブログを開設しているようだ http://sumiya-nikki.blogspot.jp 「おなかのなかから楽しくなれるような食べものをつくっています。」と書かれていて、お腹の中から楽しくなれた。

実店舗は無い(?)ようでイベントでのお弁当販売をナリワイとしているようだ。 また食べたいな。