夏はだるいし無駄に体力消耗して嫌いなんだけど、なくなったら困る。無くなったら悲しむ人が居ると思うから、無くなりはしないでほしい。 夏の暑さのおかげで飲料水メーカーは儲かるし野菜も実る。夏は無いと駄目だ。

社会人になってから夏の異様な短さに気がついて子供の頃に感じてた夏ってなんなんだろって思う。夏は夏休みだし、アイスとかクーラーの事ばっかり考えて何故か炎天下の下をだるそうに歩いてどこかに行く途中のイメージが強い。 ガリガリ君より家の冷蔵庫にあるチューペットがいっぱい食べれるし良い感じの量だったから好きだったな。ガリガリ君は多すぎるよ。

夏休みの初日とか最初のほうに植えたはずの朝顔はいつのまにか枯れていたし、おばあちゃん家で育てた茄子やトマトが毎回ものすごい量あるし、墓参りに行って花瓶の中の花を取り替えて墓掃除したり、お墓に行くまでの石段が急角度の坂になってたり、家に変えると父さんがクーラーをガンガンに付けてるんだけど寒過ぎて他の部屋に避難してたり、テレビを付けるとスラムダンクやタッチがやってたりした。タッチばっかりやってたかな、スラムダンクは花道がクソ涙して悲しんでる回を見てから続きがやってなくてそのままだった。

夏休みは40日ぐらいあって、小学生、中学生、高校と毎回夏休みをしてたはずなんだけど、上で書いた思い出以上のものが思い出せない。なにかあったはずなんだけどな。 小学生の時はプールに行ってたかもしれない。高校だとセブンでバイトしてた時期だったかもしれない。中学生だと何してたっけ? 高校は隣町の海辺で花火をしてたときがあったな。 なにしてたっけ。 夏休みの宿題は大抵やってない所があったりしたんだけど、みんなやってない所あったりしたからそんなに怒られる訳でもないし、いや、めっちゃ怒られてたけど別にそこまでじゃなくて、結局お流れで出さなかったりしてたりしたとおもう。

夏休みだから休んでたんだろうけど、毎日が長くて、とにかく長くて、今何日だったっけってカレンダー見ると20日ぐらいで、あーそろそろ宿題片付けないと行けないなーとか考えるんだけどそんなにやらなくて、また何日か繰り返して25日ぐらいで焦り始めたりしてた。5日間なんだけどものすごい時間掛かってて、とにかく長い長い時間経ってる。だけど何をしてたんだろう。何もしていなかったんだろうな。

だけど何かしていたのかもしれない。何か、もの凄く熱中して取り組んでいた物があったんだけど、毎日が毎日が凄く楽しくて、汗が身体にまとわりつくのも構わず、楽しんで、何かを作ったり、何かを見たり、調べたり、誰かに会ったりしたり。あったのかもしれない。

でも何も覚えてないから。何もなかったんだ。

夏は気だるい、。