最近はシェア工房に入り浸るかのごとく行きまくっていたのだがなんか違うなと熱が冷めてしまった。

そもそも最初にシェア工房に行く原因になったのは以下の本を読んだから

『Makerムーブメント宣言 ―草の根からイノベーションを生む9つのルール』のレビュー Mark Hatch (soramugimugiさん) - ブクログ

非常に面白く、楽しい本だった。資本論的な結論では生産するための資本を社会が保有する社会主義を推薦していたが、この本では資本はあくまで資本家が保有、資本に簡単にアクセスするシステムを重要視していた。ツールの民主化を行っていた。

ツールの民主化を行う事で、通常個人では作る事が難しい製品を簡単に作る事が出来る、生産する事ができる場所を提供、その場所でのいままでの出来事を記録したものがその(それ?上記?この?)本には書かれていた。

職を失った人が、副業として、企業するために、作りたいものを考えて来て、その人達はやって来て、作りたい物を作って、生産して利益を上げていた。

そういう事を心からしたいと考えてシェア工房に行って来た。

最初は楽しかったんだけど、最初の説明会の話とかすごく良くて、共感出来る所ばかりだったんだけど、だんだんと話と違う事をしている気がして来て、理念と利益の向き先が違う方向を向いていてあまり良い空間ではない印象を受けた。

理念では「自由にもの作りが出来る」「もの作りによって利益が得られるように」 となっていたが 実際には「制限が多いもの作り」「もの作りするだけで個人が利益を考える必要がある」だった。

(僕自身が馬鹿で飲み込みが悪いだけで本当は違うのかもしれないけれど) (それを目指していてまだ途中なのかもしれないが。)

何故そんな事が起こっているのかと考えると、というか何回か行けば解るのだが

シェア工房として機能させるためには、どうしても利益を追求して行く必要があって、その利益のために理念を見失っている形が見えていた。 良くある話と言えばよくある話で。 お金に走ってしまっていた。

利益を生むためには多くのお金を落とす部分に力を入れる必要がある。

そのシェア工房で多くのお金を落とす部分は従業員の効率を上げる事、払っている単価以上の仕事をさせる事。 資本主義の常識的な部分がもろに感じられて、脱資本主義のための場所だと思っていたのに、もろに資本主義感じられて萎えてしまったのかもしれない。

ちょっといきなり個人的な結論を書いちゃったんだけど、肌感覚の話をすると

よそよそしい、従業員同士は仲がいい、利用客は下を向きながら黙々と、自分には関係が無いような知らんぷり、認識されているのか解らない、お客様感覚、システマチックな対応、予約に空きがある場合に割引制度があるが周知はしない(予約するのがあほらしい)、キャンセル不可、キャンペーンの適応は電話か直接受け付けのみ。

あまり悪いところを書き出すのは精神的にも良くないのでもう辞めておくが、なにかおかしい空間なのだ。 従業員一人一人はとても良い人達だ。ざっくばらんに話しかけてラフに接すればラフに返してくれるが、従業員としての役目を期待している部分の時にはよそよそしい空気が出来上がる。

うまくやってくれている人もいるが、それは個人の力量に左右されてしまうぐらい不安定なものなので良くない。その場所のシステムが良くない。 肌感覚で感じた嫌な部分、それの根本的原因、悪の根源、クッパ大王、FF10のお父さん、を考えると、上記書いてきた資本主義の闇、利益を追求するための方向性の不一致が感じられた。

まークッパ大王とか絶対悪だけど、利益追求は絶対悪じゃなくて、ガンダムのジオン軍とかナデシコの木製蜥蜴が実は人間だったみたいな、それぞれの正義に向かって行動してるので悪い事ではないんだけど。

やり方が良くないよね

理念を意識した中での利益追求。 まだまだ甘ちゃんのひよっこだけど、実際にやるとめちゃくちゃ難しいんだろうけど、それを目指して行きたいですね。お金の魔力に染まらないように